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日焼けが
肌荒れやニキビの原因に?
敏感肌の日焼け止め選び

日焼けが肌荒れやニキビの原因に?敏感肌の日焼け止め選び

日焼け止め対策が一年中必要なのは今や常識。だからこそ、ふだん使うスキンケア製品ですら慎重になる敏感肌の人は、少しでも肌に負担のかからない日焼け止めを選ぶために人一倍苦労しているはずです。そこで今回は、悩める敏感肌の人のための上手な日焼け止めの選び方をご紹介。敏感肌でも気持ちよく使える日焼け止め「アネッサ マイルド」を開発した資生堂サンケア製品開発グループ・長井宏一がお教えします。

1肌荒れやニキビが
治りにくいのは、
きちんと日焼け止めを
塗らないせい!?

女性の肌意識

アネッサの調査によると、サンケアユーザーの半数以上が「自分の肌は敏感だ」と感じているそう。日焼け止めは、アクティブシーンでもきれいでいたい女性たちの必須アイテム。それなのに、お手入れのたび肌への負担を気にしてしまっては、日焼け止めを塗ること自体がストレスになってしまうのではないでしょうか。

しかし、長年日焼け止めを手がけてきた長井研究員は、やはり「サンケア製品は敏感肌に悩む人こそ使ってほしいアイテム」と力説。では実際に、きちんと日焼け止めを塗らないと、敏感肌にどのような悪影響がもたらされるのか見ていきましょう。

肌荒れは紫外線による刺激のせい!?
まず起こりやすいのが、肌荒れ。紫外線による刺激を繰り返し受けてしまうと、私たちの身体はダメージの侵入を防ぐために、肌の表面を余分な角質で覆った角質肥厚の状態にしようと働きます。一方、肌の内部はバリア機能が低下して水分が蒸散しやすくなるため、より乾燥が進み、表面のきめが乱れ、ゴワゴワ・ガサガサとした肌荒れ状態に。

肌トラブルのニキビは酸化した皮脂が原因?
もうひとつの意外な肌トラブルは、ニキビ。紫外線をたくさん浴びて余分な角質が肥厚すると、毛穴が詰まりやすくなり、皮脂がうまく排出されずにニキビができやすくなります。また、紫外線をたくさん浴びてしまうことで、酸化した皮脂が毛穴を刺激しニキビを増加させてしまったり、発生した活性酸素によってニキビの炎症を悪化させ、回復を遅らせてしまったりするのです。

2敏感肌のための日焼け止め
選びのポイントとは

敏感肌は、すこやかな肌に比べてバリア機能が低下しがち。

敏感肌は、すこやかな肌に比べてバリア機能が低下しがち。紫外線による刺激を受けやすい状態になっているため、日焼け止めをきちんと塗って、しっかり防御する必要があります。しかし、肌が人一倍デリケートだからこそ、日焼け止め選びは慎重になりたいもの。では、どんなことに注意して選ぶべきなのでしょうか?

「これまでの敏感肌用サンケア製品の多くは、白浮き感や粉っぽさ、のびの悪さを感じやすいものが少なくありませんでしたが、最近では低刺激かつ高SPF&PA値でも、使い心地も仕上がりも満足度の高いものがたくさん出ています。そういうアイテムをきちんと選べば、敏感肌の人も太陽の下でもアクティブに過ごせるはずですよ」(長井)

ひと昔前と比べ、今では肌に優しく使い心地の良い日焼け止めが増えています。選択肢が広がるのは嬉しいですが、その中から自分に合うベストな一本を選ぶのはなかなか大変ですよね。そんなときは、下の4つのポイントを参考に。

POINT 1:SPF値&PA値は使用シーンに合わせて選ぶ
炎天下でのレジャーと日常生活とでは、受ける紫外線の強さや量が違います。炎天下でのレジャーなどでは、SPF50+・PA++++の最高レベルのものがベスト。普段の通勤などでは、SPF30程度のものを選ぶなど、使用シーンに合わせて選びましょう。

POINT2:低刺激設計でつくられていること
アルコール・防腐剤(パラベン)・鉱物油・香料・着色料など、肌に刺激となりやすい成分を排除した低刺激設計のものを選んで、肌荒れリスクを回避。UV防御剤やスキンケア成分も穏やかな使い心地にこだわったものだと、さらにGOOD!

POINT3:スムーズなテクスチャーであること
のびが悪いと摩擦刺激を起こし、赤みや肌荒れの原因に。スムーズなテクスチャーであることは案外見落とされがちですが、重要なポイントです。肌にスーッとのびる軽やかなテクスチャーのものが増えてきているので、そういうものをきちんと見分けましょう。

POINT4:こすらず簡単に落とせること
専用のクレンジングを使わないと落とせないほど密着性の高いものは、肌にとって大きな負担に。石けんで簡単に落とせるものを選ぶことも、肌の健やかさと紫外線対策を両立させる秘訣です。

3まだまだある!
肌荒れ&ニキビ肌の紫外線対策

肌のコンディションが少しだけ心配なときでも、紫外線ダメージを軽減させる方法はあります。代表的なのは下記の3つ。どれかひとつでも、できるところからぜひ実践してみましょう。

保湿

紫外線をたくさん浴びると、肌が乾燥し肌荒れやニキビにつながってしまいます。

紫外線をたくさん浴びると、肌が乾燥し肌荒れやニキビにつながってしまいます。紫外線を多く浴びた日はもちろん、屋外で活動する日は、いつもよりうるおいキープ力の高いスキンケア製品を使うなど、保湿ケアを手厚くすることを意識して。

栄養バランスの取れた食事

健やかな肌は、日々の食事がつくるもの。

健やかな肌は、日々の食事がつくるもの。栄養価の高い食材をバランスよく取り入れることが、未来の美肌につながります。メラニン色素の生成を抑制したり、すでにできてしまったメラニンを薄くするビタミンC、肌の代謝や抗酸化に深く関わるビタミンA、β-カロテンなどを摂るように心がけましょう。海や山などに行く予定があるなら、2〜3日前からこれらを含む食材を多めに摂っておくのもおすすめです。

ファッション

外出が多い日には、着ていく服の色や素材にこだわると、より紫外線ダメージのリスクを減らすことができます。

外出が多い日には、着ていく服の色や素材にこだわると、より紫外線ダメージのリスクを減らすことができます。いちばん紫外線を通しにくいのは、濃い色で厚手の素材。日焼け止めを塗った上から、こうした服を身につければ、よりUVカット効果がアップ。アウトドア派や山ガールは、UVカット機能のついたウエアやつば広の帽子を選び、顔や首のうっかり焼けを防ぎましょう。

肌荒れやニキビが思うように治まらない要因は、UVケアが手薄になっているせいかもしれません。この春は、紫外線を万全にして、自分史上最高の美肌を手に入れて。

Photo /Getty Images